文化背景や特定の単語が分からないと英語は読めないことがある

以前の意外と英語ハイコンテクスト説の続きともいえますね。

No man ever wetted clay and then left it, as if there would be bricks by chance and Fortune. ープルタルコス

ワンチャン粘土を放置していたらレンガが出来るなんて思う人間いるわけがない、という主旨ですが、
by chance and Fortune. という見慣れない言い方をしていますね。

これは、「プルタルコス」というところがポイントです。
プルタルコスとはローマ時代の歴史家・著述家ですが、ローマにおいて幸運というのは女神フォルトゥーナがもたらすものであり、大文字のFortuneであるため、その女神によってもたらされる幸運、というニュアンスです。

また、同じ文章の前半に幸運は女神Fortuneが運んでくるものである、という主旨の文章があるため、
そこからFortuneという単語は大体そのような主旨で使われます。
このように、冒頭等で「今後○○という単語はXXという用途で使う」ということを発表することがあるため、そこを逃すとずっと意味不明なので要注意です。