授業紹介シリーズ 名言編

たまに名言を使用したりもしています。
ライアル・ワトソンと思われがちな名言ですが、実はGeorge Edgin Pugh及びその父親が元ネタらしいです。

If the brain were so simple we could understand it, we would be so simple we couldn’t.

仮定のifで、「もし○○だったら、○○だろう。」という構文になります。
また、後半部分はwe couldn’tの後の”understand it”が省略されています。
合わせて、文中のitは全てthe brainの代名詞です。

前半部分はまだ簡単で、「もし脳が我々に理解できるほど単純であるならば」と訳することができます。simpleの意味を、脳の機能が単純=低スペックと解釈することが大事ですね。

後半部分を文字のまま直訳すると「我々は出来ないぐらい単純」となってしまうので、 we couldn’tの後に省略されているものに絶対に気づく必要があります。
前半部分に so simple we could understand itとありますね。

1.後半部分はso simple we couldn’t.で切れている、

2.意味が通らない

3.英語の原則として繰り返しになりそうなら省略する、

という3点から同じものが隠れていて、we would be so simple we couldn’t understand it =「我々はそれを理解できないぐらい単純」という訳が導き出されます。

文脈的には神に対する解釈に近いと思います。基本的に三位一体に代表されるように宗教の概念は凡人には理解できないものなんですが、その理解の出来なさこそが神が神である証拠である、とされていため、脳に対しても同じようなことを当てはめた考えなんでしょうね。とはいえ、いつかは人間も脳を解明する気がします。